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ブックマーク / books.bunshun.jp (8)

  • 30年間手放せなかった「むかし・あけぼの」は、平安の世界へ誘う道しるべ 『むかし・あけぼの 小説枕草子』 (田辺聖子 著) | 山内 直実 | 書評

    2016.04.19書評 30年間手放せなかった「むかし・あけぼの」は、平安の世界へ誘う道しるべ 文:山内 直実 (漫画家) 『むかし・あけぼの 小説枕草子』 (田辺聖子 著) 出典 : #文春文庫 ジャンル : #歴史・時代小説 『むかし・あけぼの 小説枕草子(下)』 (田辺聖子 著) 私の手許には三十年前、角川文庫から出た初版の『むかし・あけぼの』が帯つきのままで残っている。昔の家計簿とスケジュール帳をさかのぼって調べてみると、昭和六十一年七月二十五日に京都の屋で購入していることがわかった。 あのころ、氷室冴子先生の『蕨(わらび)ヶ丘(おか)物語』『雑居時代』を原作にした作品の評判が良く、編集部と相談して次は平安ものをやってみようということになった。のちに手がけることになる『なんて素敵にジャパネスク』にも惹かれたが、『とりかえばや物語』を下敷きにした『ざ・ちぇんじ!』のほうが構成が

    30年間手放せなかった「むかし・あけぼの」は、平安の世界へ誘う道しるべ 『むかし・あけぼの 小説枕草子』 (田辺聖子 著) | 山内 直実 | 書評
  • 『決戦!株主総会 ドキュメントLIXIL死闘の8カ月』秋場大輔 | 単行本

    辞任させられたCEOが挑んだ勝ち目のない戦いは類例を見ない大逆転劇を生んだ。ドラマよりドラマティックな企業ノンフィクションの新たな傑作! コーポレートガバナンスとは何か? 会社とは誰のものか? (目次・抜粋) 第一章 霹靂 LIXILグループの社長兼CEOの瀬戸欣哉のスマートフォンが突然鳴った。「急な話だけれど、あなたには辞めてもらうことになりました」 第二章 齟齬 なぜ瀬戸は辞任させられたのか。取締役会議長で、事実上のオーナーである潮田洋一郎とはいくつかの点で経営への考え方が異なっていた。 第三章 真相 電話での「通告」から四日後、CEO交代を発表する記者会見は異様な雰囲気に包まれた。その日の晩、瀬戸の事実上の解任の経緯が明らかになる。 第四章 波紋 瀬戸の辞任劇を異常なことと感じ、LIXILグループの幹部、マスメディア、機関投資家など、社内外の関係者が動き出した。 第五章 決断 第六章

    『決戦!株主総会 ドキュメントLIXIL死闘の8カ月』秋場大輔 | 単行本
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/09/24
    読了。創業者一族の取締役会議長の偽計によりCEOを辞任させられた男とその仲間たちの戦い/コーポレートガバナンスの優等生とされたLIXILの実態/社外取締役の多さという形式以上に、独立性とか資質も大事という流れに
  • 『わが人生の時の時 石原愼太郎の文学 第八巻』石原愼太郎 | 単行本

    忘れがたい友人、海の素晴らしさ、路上の神々。作家の人生を不意打ちにした「時の時」を書き留めた傑作短篇集。 解説・宮輝 担当編集者より 作家・石原愼太郎の人生を不意打ちにした「時の時」。忘れがたい出来事や人に聞いた話などを折り折りに書き留めた二つの掌篇集『わが人生の時の時』『わが人生の時の会話』を収録しました。真実ともフィクションともつかない神秘的な体験や、時に生死を分ける海での冒険譚、懐かしい人々との印象的な会話など、運命の不思議と人生の素晴らしさを鮮やかに結晶させた一冊です。解説は、宮輝さんです。(TM)

    『わが人生の時の時 石原愼太郎の文学 第八巻』石原愼太郎 | 単行本
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/02/09
    読了。福田和也は褒め過ぎだが確かに面白い。太平洋横断レースで位置を出せず焦りまくる「ナビゲーション」、マリアナで骨折する「危険な夏」、パラオで伸晃&良純とともに死にかける「南の海で」が特によかった
  • 日米戦回避、終戦に尽力した“天皇側近”の実像とは 『木戸幸一』(川田 稔) | 川田 稔 | インタビュー・対談

    2020.03.16インタビュー・対談 日米戦回避、終戦に尽力した“天皇側近”の実像とは 川田 稔 『木戸幸一』(川田 稔) 出典 : #文春新書 ジャンル : #ノンフィクション 『木戸幸一』(川田 稔) 木戸幸一は、昭和の歴史を考える上で、欠かすことのできない存在である。 一九四〇年(昭和一五年)六月から、終戦後の一九四六年(昭和二一年)一一月まで、昭和天皇の最側近の一人として難局にあたった。戦後は極東国際軍事裁判(いわゆる東京裁判)で、A級戦犯として終身刑となったが、後に釈放される。 なかでも、よく知られているのは、一九四一年(昭和一六年)、第三次近衛文麿内閣の総辞職にさいして、陸軍の東条英機を首相に推挙したことだろう。 このほかにも、戦争に至る重要な岐路で、木戸は軽視しえない役割を果たしている。一つの例を挙げれば、二・二六事件の処理(後述)である。このとき木戸は事態の収拾に決定的な

    日米戦回避、終戦に尽力した“天皇側近”の実像とは 『木戸幸一』(川田 稔) | 川田 稔 | インタビュー・対談
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    bt-shouichi 2021/05/15
    政治全般に関して天皇に助言する内大臣の重要性。さらに首相選定の主導権が元老から内大臣に移っていく/近衛と極めて親しく、陸軍とパイプを持ち、陸軍に同調していく
  • 昭和史のキーパーソン本格評伝『木戸幸一 内大臣の太平洋戦争』川田稔 | 文春新書

    なぜ日政治は軍部に引きずられたのか? 昭和史最大の謎を解く鍵を握る人物が木戸幸一だ。 昭和日の運命を決する重大な岐路には、必ず彼の姿があった。 開戦時から終戦時まで内大臣をつとめ、東条内閣の生みの親。 木戸孝允の子孫、昭和天皇最側近のひとりにして、 昭和史の基文献として知られる『木戸日記』を書いた木戸だが、 彼がいかなる政治認識を持ち、重要な局面で何を行ったか、 正面から論じた著作は少ない。 満州事変、二・二六事件から終戦まで、昭和の岐路に立ち続けた木戸を通して、 昭和前期、日が直面した難局が浮かび上がる。 ロングセラー『昭和陸軍全史』をはじめ、永田鉄山、石原莞爾、浜口雄幸などの評伝で 定評がある著者が描く昭和史のキーパーソン初の格的評伝。 【内容】 満州事変 内大臣秘書官としていち早く陸軍情報を入手 陸軍最高の戦略家・永田鉄山との交流 二・二六事件 反乱軍鎮圧を上申 日中戦争

    昭和史のキーパーソン本格評伝『木戸幸一 内大臣の太平洋戦争』川田稔 | 文春新書
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    bt-shouichi 2021/05/15
    読了。日米開戦に至る過程がメイン/誤算は独ソ戦で日独伊ソの提携構想が潰れ、欧州における英国崩壊の危機が遠のいたのをうけての米国の対日政策の硬化、そして開戦に消極的だった嶋田海相の変心
  • 選手二名が死亡した<br />大事故はなぜ起きたのか? 『炎上 1974年富士・史上最大のレース事故』 (中部博 著) | 中部 博 | 書評

    2012.04.26書評 選手二名が死亡した 大事故はなぜ起きたのか? 文:中部 博 (ノンフィクション作家) 『炎上 1974年富士・史上最大のレース事故』 (中部博 著) ジャンル : #ノンフィクション 1974年6月の富士グランチャンピオン・シリーズ第2戦で、マシン4台が炎上し、ふたりのレーシングドライバーが死亡する事故が発生した。そのとき僕は20歳だった。ひとりのモータースポーツファンであった。 レース事故の詳細を専門誌の記事で読んだとき、なぜ、このような事故が起きたのだろうか、と疑問に思った。 というのは、ほぼ同時にふたりのレーシングドライバーが事故死したからである。亡くなったのはベテランの鈴木誠一と、期待の若手であった風戸裕だった。このレースは、日のトップクラスのレーシングドライバーが出場する興行イベントレースで、出場していたのは高橋国光、北野元、生沢徹、黒沢元治など、だれ

    選手二名が死亡した<br />大事故はなぜ起きたのか? 『炎上 1974年富士・史上最大のレース事故』 (中部博 著) | 中部 博 | 書評
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    bt-shouichi 2018/06/24
    “生き残ったレーシングドライバーたちの貴重な証言は、驚きと刺激にあふれ、ほんの数秒間の出来事が、長編ドキュメンタリー映像のように思えた。真情が吐露されれば、その言葉の前で思わず立ちすくんでしまったこと
  • 日本レース界最大のタブーに挑む『炎上 1974年富士・史上最大のレース事故』中部博 | 単行本 - 文藝春秋

    担当編集者より 1974年、富士スピードウェイで行われた自動車レースで4台のマシンが爆発炎上、レーサー2名が焼死する未曽有の大事故が起きました。その後、静岡県警がレーサー1人を業務上過失致死の疑いで書類送検、事件は意外な方向へ発展します。ぶつけたのは果たして故意だったのか? 長年、日レース界最大のタブーとされてきた事故の真相を丹念な取材で解き明かし、モータースポーツの光と影を描き切った渾身のドキュメント巨編です。(HS)

    日本レース界最大のタブーに挑む『炎上 1974年富士・史上最大のレース事故』中部博 | 単行本 - 文藝春秋
    bt-shouichi
    bt-shouichi 2018/06/24
    読了。1974年富士GC第2戦の第2ヒートでの事故。レースレポート、写真の解析、音声と映像の発見。当時のレースの体質、スポーツマンシップの問題などがうきぼりに。…ひたすら重苦しい。当事者たちの人生もそれぞれ
  • 忘れられたフランス人裁判官の反対意見『東京裁判 フランス人判事の無罪論』大岡優一郎 | 文春新書

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    bt-shouichi 2013/07/07
    読了/自然法で戦争犯罪を裁く/カトリック信者(ガチ保守)/植民地でキャリアを重ねてきた。日本の利権を認めるのはその影響?/証拠不足、そして主犯である天皇の共犯にすぎない、よって被告は全員無罪
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