出版業界は「ロビイング下手」なところがある。しかし、近年の国策書店振興の機運を具体的な政策、予算化に結びつけていくには、政治への適切な働きかけが必要である。 本稿では、自身の市議会議員経験も活かして兵庫県明石市で図書館納本に関する「請願」の議会での採択に尽力した巌松堂書店創業者の山根金造氏への取材を通して、地方自治体における予算決定のプロセスを踏まえた上での効果的なロビイングについて見ていきたい 前編記事『図書館に本を売ると「赤字」になる…図書館に「定価」で本を買わせた「伝説の書店主」の凄すぎる手腕』より続く。 請願書に名を連ねてくれる紹介議員の選び方と会派へのはたらきかけ方地方議会に対して民間の人や事業者が「請願」を行うには、請願書に名前を連ねてくれる1名以上の「紹介議員」が必要となる。 たんに請願を議会に「出す」だけなら協力してくれそうな議員であれば誰でもいい。 しかし、議会の過半数の

