日本弁護士連合会の会長選挙が5日投開票されたが、当選者は決まらず再投票することになった。現行の選挙方式になった75年以降では再投票は初めて。多重債務問題への取り組みで知られる宇都宮健児氏(63)と現執行部の路線を継承する前日弁連副会長の山本剛嗣(たけじ)氏(66)の2人=いずれも東京弁護士会所属=が立候補したが、当選基準を満たさなかった。 会長選は2年ごとに行われ、全弁護士2万8745人に投票資格がある。東京の3弁護士会と大阪弁護士会の所属者で6割を占めるため、これまではこの4会の主流派が擁立した候補者が当選してきた。今回は主流派が推した山本氏と、知名度のある宇都宮氏の激戦となった。 仮集計によると、投票率は63.88%で、山本氏が9525票、宇都宮氏が8555票を獲得した。選挙規定では、全体で最多得票した候補者が、全国52弁護士会のうち3分の1(18会)以上で最多票を集めると当選する。山