将棋の永世名人の資格を持つ谷川浩司九段(51)が、棋界最高峰のリーグ戦「A級順位戦」から陥落することが11日未明、決まった。19歳のリーグ入りから始まった連続在位記録は故・大山康晴十五世名人の44期に次ぐ史上2位の32期で途絶え、「光速流」の異名で一時代を築いた名棋士が、ひとまず大舞台から退場する。 この日、前期戦績に基づく順位5位の屋敷伸之九段が勝って3勝4敗になり、すでに1勝6敗の8位谷川は残り2戦を連勝しても下位2人に入ることが決まり、B級1組への降級が確定した。大山十五世名人は「A級から陥落したら引退する」と公言し、A級在籍のまま死去したが、谷川は現役続行を表明している。 将棋界は名人を頂点に、上位からA級(10人)、B級1組(13人)、B級2組(25人)、C級1組(34人)、C級2組(46人)というピラミッド型の構図がある。A級は全棋士がめざす一流棋士の証しだ。 14歳、中学2年