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ブックマーク / blog.goo.ne.jp/william1787 (2)

  • Imperium In Imperio - 研究生活の覚書

    「ガヴァナンス」というのは、注意を要する言葉である。ヤクザ者が占拠している地域だって、ガヴァナンスといえばガヴァナンスである。同様に「多元性」というのも慎重に扱わないと、単なる偽装した地方切捨てだったりする場合もある。 私は以前、「一票の格差」は中央と辺境の格差を是正する上で、必ずしも悪いものではないと書いた(『一票の格差についての別論』)。これは私だけの意見ではない。エドマンド・バークが演説の中で言っていたのだ。当時のイングランド・スコットランドは人口の偏りが大きく、票の格差を気で是正すると、地域間の格差が深刻になり、それが国家の分裂につながるのだと。利益の違いが大きくなりすぎると運命が違うものになる。運命が違うというのは、個人でいえば「他人」であり、国家でいえば「外国」である。中央と辺境の経済と人口の格差がある以上、票で是正するしかないわけで、これが耐え難いのであれば、中央政府は、そ

    Imperium In Imperio - 研究生活の覚書
    bunoum
    bunoum 2008/06/09
    「辺境が足枷に見えるとしたら、それは目の錯覚だ。それは足枷ではない。実は脚そのものなのだ。」「地方とは、東京という脳みそと臓物を包み込む、骨であり肉であり皮膚である。」
  • 建国期アメリカのエリートについて(2・完) - 研究生活の覚書

    18世紀のヨーロッパにとって、北アメリカ大陸というのはものすごく遠かった。ただ、確実に存在はしていて一応交渉の際の取引の材料にはなる。ただその取引の仕方が非常に大雑把だった。 1750年代は大西洋岸にそってイギリス系住民の植民地が独自の発展を遂げる一方で、その奥地にある今のテネシー州やケンタッキー州からコロラド州くらいまでの一帯はフランス領で、今のテキサス州南部からカリフォルニア州南部までの一帯およびフロリダはスペイン領だった。これが1760年代になると、このフランス領の半分がスペイン領になり、もう半分がイギリス領になるが、1780年代になるとスペイン領の半分が今度はフランス領になる。1783年にアメリカが独立を達成したあとも、ルイジアナから西側の広大な地域の領有権は毎年変化し続けた。このころには、今のオレゴン州あたりに大陸の反対側から姿を現したロシアが領有権を主張し始める。 スペイン人は

    建国期アメリカのエリートについて(2・完) - 研究生活の覚書
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