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ブックマーク / imaki.hatenadiary.jp (1)

  • 生るるに時があり、死ぬるに時があり…… - 2009-06-29 - 八月の残りの日

    僕らのフェイカー、栗薫が死んだ(いつの話だろ)。 草の葉ごとにすがる白露、という西行の歌を栗薫/中島梓は好んで引いていた。他にも「伝道の書」の「生るるに時があり、死ぬるに時があり……」であるとか、『歎異抄』の「慈悲に聖道、浄土のかはりめあり」であるとか、ぼくは栗薫をつうじておおくの言葉を知った。あなたはもう、この世の人ではないのですよ。おれたちは滅びてゆくのかもしれない。レフト・アローン。フールオンザヒル。アストロ・ツイン。メネ・メネ・テケル・ウパルシン──でも一つだけ挙げるならやはり「うつし世は夢、夜のゆめこそまこと」だろう。その言葉がなければぼくは死を選んでいたのではないかとさえ思う。だから僕は『魔都 恐怖仮面之巻』がいちばん好きだ。音をいえば『翼あるもの・下』とどちらにしようか迷うところだけれど。 十六歳の僕には、自分が不完全な武智小五郎のように思えたものだ。少なくとも、大河

    生るるに時があり、死ぬるに時があり…… - 2009-06-29 - 八月の残りの日
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