全盲の男性がホームから転落死する事故が2011年1月にあったJR山手線目白駅(東京都豊島区)で、9日からホームドアの運用が始まり、東京視覚障害者協会のメンバーが使い勝手を検証した。 同協会によると、視覚障害者の半数がホームから落ちた経験があるという。鉄道各社は、電車が駅に停車した時にだけ開くホームドアの設置を進めており、JR山手線では既に池袋、新大久保など9駅に設置されている。 この日は、協会に所属する6人の視覚障害者が目白駅のホームを歩きながら、手やつえでホームドアの位置を把握したり、扉が開く場所の前では点字ブロックの種類が変わることを確かめたりした。過去4回もホームから落ちたことがある全盲の男性(72)は、「ホームドアがあると安心感が全く違う。少しずつでも設置場所を増やしてほしい」と話した。