フライデー編集長は森岩弘。雑誌全体の流れを掴むのには進行係がいいだろうといわれた。まあそうだろうなと了解した。進行表をつくり、毎朝、各担当者が間違いなく入稿したかを確認して、印刷所に送る仕事である。 最初は、深夜1時2時まで起きて待っていたが、そのうち面倒くさくなり、袋の中に入れておいてくれるよう頼んで、午後11時ごろには仮眠室に入り、朝6時ごろ起き出し、袋の中身を確認して凸版印刷に送り、帰宅した。 中には、朝起きても、まだ原稿とニラメッコしているのがいる。丁寧なのはいいが限度というものがある。たしかに、その編集者が手を入れると原稿はよくなるのだが、写真誌は写真がメインで、文章は付け足しである。たかだか70~80行程度のものに、朝まで直しを入れる気が知れない。そいつのところに行き、原稿を取り上げて読んで、こことここを直せと指示し、自分で印刷所に送っておいてくれといい残し、帰ってしまったこと
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