7月9日、ジャニーズ王国を一代で築いたジャニー喜多川が亡くなった。享年87。翌日のスポーツ紙は全紙、一面全部を使って賛辞を贈り、彼の死を悼んだ。 同じ日の朝日新聞も一面で彼の死を大きく報じ、第二社会面でもジャニー喜多川の「評伝」を掲載した。その最後にこう書いている。 「1999年には所属タレントへのセクハラを『週刊文春』で報じられた。文春側を名誉毀損(きそん)で訴えた裁判では、損害賠償として計120万円の支払いを命じる判決が確定したが、セクハラについての記事の重要部分は真実と認定された」 前にも触れたが、彼が少年たちに性的虐待をしているのではないかという疑惑を、一般週刊誌で初めて報じたのは、週刊現代にいた私だった。 昭和56年(1981年)の4月30日号だから、文春が報じる18年前である。記事が出た後、ジャニーズ事務所は講談社に対して、「今後、一切、うちのタレントは出さない」と宣告してきた
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