駒場寮の廊下、突きあたりにある窓。「寮生会議」のビラが貼られている 駒場寮の「写真集」を封印する 「マイ・バック・ページ」の衝撃 駒場寮との出会い 「古い建物を改造して住んでる人」の本を作ろうと思っていた なぜそこまでして、学生たちはここで暮らしているのか? 東京大学の主に1、2年生が通う駒場キャンパス(東京都目黒区)。そこにかつて、駒場寮という学生寮が存在した。1935年(昭和10年)の竣工で、設計は東大の象徴として有名な安田講堂と同じ内田祥三。建築から約60年後、廃寮・取り壊しをめぐり、大学側と寮生が激しく争う事態となったが、2001年8月22日、裁判所の強制執行によりその歴史に幕を閉じた。 私は東大卒ではなく、武蔵野美術大学の出身である。当時、ひょんなきっかけから、大学の卒業制作として、東大駒場寮の「写真&インタビュー集」を作成することになった。そのことが未だに残る呪いの元になるとは