6月17日、韓国の文在寅大統領が政権発足以来推進してきた対北朝鮮融和路線は今、最大の試練に直面している。写真は文大統領(右)と、金正恩委員長の妹・与正氏。撮影日不明(2020年 朝鮮中央通信) [ソウル 17日 ロイター] - 韓国の文在寅大統領が政権発足以来推進してきた対北朝鮮融和路線は今、最大の試練に直面している。脱北者団体による体制批判ビラ散布問題をきっかけに、北朝鮮が南北共同連絡事務所を爆破し、韓国との幾つかの合意破棄を示唆するなど強硬姿勢をあらわにしているためだ。ただ専門家の話では、韓国側が行使できる打開策は乏しい。 南北対立に終止符を打ち、朝鮮半島非核化実現に向けた調停者になると約束して20年に文氏が大統領に就任して以来、両国の関係は最悪の状況にある。一方で米国は、トランプ大統領が個人的に金正恩朝鮮労働党委員長に「秋波」を送っているとはいえ、政府として北朝鮮への圧力を弱める気配
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