元FIFA理事にして、『サッカーの国際政治学』(講談社現代新書) の著者でもある小倉純二日本サッカー協会会長をもってしても、今回の難題は解けなかったということか…… コパ・アメリカへの不参加が正式に決定した。 日本協会は回答期限となった17日に辞退する旨を主催する南米サッカー連盟(CONMEBOL)に文書で伝え、了承された。二転三転した“代表チーム派遣問題”はようやくピリオドを打ち、小倉純二会長は「極めて悔しいし、残念。しかし現状となるとコパ・アメリカにふさわしいチームはつくれないと判断した」と述べた。この決定を受けてアルベルト・ザッケローニも「震災によってこれまでにない例外的な年となってしまい、こうした苦渋の決断をしなければならなくなったのではないかと感じている」と協会を通じてコメントを出している。 再辞退に追い込まれたのは、欧州組中心のチーム編成が不可能になったことに尽きる。 具体的な