事故を招く恐れがあるとして、多くの公園で禁止されている「ボール遊び」が一部自治体で解禁される動きが広がっているという。背景には、「外で思いっきり遊ばせてあげたい」とする保護者らの要望に加え、深刻度を増す子供の体力や運動能力低下の改善を図りたい自治体側の思惑も見え隠れする。(細田裕也) 大阪で広がる“解禁” 大阪市旭区新森の「新森中央公園」では夕方になると、子供らの歓声が響く。高さ約1メートルのフェンスに囲まれたエリアではバレーやキャッチボールに汗を流す小学生の姿。子供の様子を見守っていた主婦の山守容子さんは(48)は「やっぱり外で遊ぶのが子供には一番」と目を細めた。 旭区は半年前から3つの公園でボール遊びを条件つきで解禁した。ボール遊びは日没まで▽柔らかいボールのみ使用可▽フェンスには登らない-などが条件になる。 市の公園条例には「ボール遊び」を禁止する条文はない。だが、条例では「他人に危