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2016年9月27日のブックマーク (7件)

  • インドの劣悪環境を経験済の強み。U-16はピッチ内外でタフに「戦う」。(安藤隆人)

    ピッチはでこぼこ、突然のスコール……。めまぐるしく変わる環境をも楽しむ。それこそがサッカーに必要なメンタルである。 16歳の少年たちにとって、インドの環境は相当衝撃的だろう。 AFC U-16選手権が開催されているのは、インドの南西部に位置する港町・ゴア。筆者はゴア州の州都であるパナジに拠点を構え、そこから毎日車で片道1時間を掛けて練習場に通い、グループリーグ3試合を戦ったGMCスタジアムまでは片道40分を掛けて通っている。 車窓から見えるのは、多くの野犬と“野良牛”、そして時折出くわすデコボコの道と、平気でセンターラインをオーバーして来る対向車と追い越し車だ。そしてこの時期は雨季の終盤で、初戦のベトナム戦の翌日までは常に曇り空が広がり、その後も少しずつ晴れ間が見えて来たが、相変わらず突然スコールが降り出して来る。どんなときでも傘を常備しておかないと、とんでもないことになる。さらに非常に湿

    インドの劣悪環境を経験済の強み。U-16はピッチ内外でタフに「戦う」。(安藤隆人)
  • 久保建英でもサブ組に回る競争原理。U-16代表が醸す“俺を出せ”オーラ。(安藤隆人)

    「チームのみんなが仲良い」 「みんなのためにやる」 サッカーはチームスポーツ。選手たちの口からそういう声が聞こえるのは、決して悪いことではない。だが、そればかりになってしまうと、“ただの仲良しこよし”になってしまい、そこには競争や意地とプライドが存在しなくなり、ひどい状況になれば“馴れ合い集団”、“烏合の衆”になってしまう危険性がある。実際にそういうチームを見て来たこともある。 今、インドの地でAFC U-16選手権を戦うU-16日本代表の選手の口からもそういう声が聞こえて来るが、彼らの目つき、そして雰囲気、より突っ込んだ言動を聞くと、その危険性はなく、むしろ非常に頼もしい健全さを感じる。 それはどういうことか。このチームは間違いなく仲がいい。しかし、その中で個々がしっかりと自己主張をし、指揮官もそれを敏感に感じ取って、彼らに強烈なメッセージを言葉と行動で示している。 サブ組の中村敬斗がベ

    久保建英でもサブ組に回る競争原理。U-16代表が醸す“俺を出せ”オーラ。(安藤隆人)
  • アジアは日本を特別視してない――。“久保世代”U-16指揮官が語る実状。(安藤隆人)

    たかが16歳以下――。 もしかすると、そう思っている人も居るかもしれない。9月15日からインドで開幕するAFC U-16選手権。来年のU-17W杯(インド)の出場権を懸けた、いわゆるアジア最終予選だ。 現在、A代表がロシアW杯のアジア最終予選を戦っている最中だ。初戦でUAEに敗れたことで、W杯行きが危ぶまれる声も挙がり、サッカーファンは大きな危機感を覚えているだろう。 では、その危機感はA代表に関わったことのみだろうか。UAE戦を振り返ってみて欲しい。あの敗戦で挙がったのは、日の課題だけでなく、「アジアのレベルが向上している」という声だ。これは日が危機感を持つべきポイントの一つで、アジアのレベルは間違いなく上がっている。では、どの国もA代表だけがいきなり強くなったりしているのだろうか。 答えはノーだ。UAEやウズベキスタン、イラク、イランなど、近年目覚ましく力を付けて来た国は、いずれも

    アジアは日本を特別視してない――。“久保世代”U-16指揮官が語る実状。(安藤隆人)
  • 試合の前に勝つのが分かっていた!?サッカーU-16で森山監督が伝えた言霊。(安藤隆人)

    準々決勝のUAE戦の直前、ウォームアップに励む選手たちを見守る森山監督。この時点で……「80%我々の勝利」と監督は確信していたという。 「気持ちには引力がある」 この言葉は森山佳郎監督がサンフレッチェ広島ユースの監督時代に、選手達によく口にしていた言葉であり、U-16日本代表監督に就任してからも、指導のベースとしているものだ。 「相手に勝ちたい」「ライバルに負けたくない」「ゴールを決めたい」「ゴールを守りたい」「ボールを奪いたい」――など、様々な戦いへの意欲が、プレーに現れた瞬間、ボールやゴール、勝利が自分達の下に引き寄せられるということを指す。 「2月の立ち上がりの時からたっぷり注入されているので、今日は溢れ出るくらいあったと思います」(CB菅原由勢) AFC U-16選手権の大一番・準々決勝のUAE戦で、U-16日本代表は勝利への執念を前面に出したサッカーを展開した。31分にMF久保建

    試合の前に勝つのが分かっていた!?サッカーU-16で森山監督が伝えた言霊。(安藤隆人)
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  • イチローがオフに仕込んだ速球対策。パワー投手相手の打率が大幅上昇。(笹田幸嗣)

    イチローの安打数はすでに昨年を越え、100の大台も視野に捉えている。もうこの男が何をしても驚くことはない。 “差し込まれる”と“詰まらせる”。 似て非なる表現だが、打撃では大きな違いとなる。自分の感覚に反し、振り遅れてしまうのが差し込まれる。詰まらせるは、自分の意思で意図的にポイントを遅らせ、ボールを運ぶテクニックだ。 フラフラっと上がった小飛球を三塁手や遊撃手の後方に落とす安打はイチローならではの技術と言えるが、10年連続200安打が途切れた2011年から昨季まで、イチローは“差し込まれる”感覚と常に戦い続けてきたと思っている。 昨季、相手バッテリーはイチローに対し、容赦なく高めの速球系、いわゆる150キロ以上のパワー系のボールで勝負を挑んだ。この球に対して差し込まれることが多かった。結果、フォール、ポップフライ、空振りが増えた。高めのパワーボールを意識するがあまり、カーブやチェンジア

    イチローがオフに仕込んだ速球対策。パワー投手相手の打率が大幅上昇。(笹田幸嗣)
  • 『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』ーー 最新アニメ映画の音楽、その傾向と問題点について

    実写映画の批評には実写映画の批評の方法があり、アニメ映画の批評にはアニメ映画の批評の方法がある。別に、どっちもやるのがいけないなんてことはないけれど、実写映画歴史やその批評体系を意識的にとらえてきた一人としては、アニメ映画の批評には迂闊に手を出そうとは思えない。そりゃあ、物語や状況を論じることはできるけど、それは厳密に言えば映画の批評ではないので。しかし、「映画音楽」に関してそれなりに一家言ある立場から、今年の夏以降に立て続けに公開された/されるいくつかの日のアニメ映画の「音楽の使い方」について、いろいろと思うところがたまってきてしまった。というわけで、ここでは「アニメ映画音楽」に焦点を絞って論考をすすめていきたい。 まず、なにはともあれ『君の名は。』である。夏前に試写で観たタイミングですっかり心を奪われ、大ヒット作になることも確信したが(もちろん、興収100億を超える国民的映画

    『君の名は。』『聲の形』『この世界の片隅に』ーー 最新アニメ映画の音楽、その傾向と問題点について