島根県中山間地域研究センターの調査で、2011~16年の5年間に、県内中山間地域225地区のうち4割を超える98地区で30代の女性の人数が増えていることが明らかになった。人口が流入している地区の多くが山間部や離島で、子育て世帯を中心に田園回帰が定着している実態が浮き彫りになった。 中山間地域の小学校区や公民館単位の225地区で、11年と16年の住民基本台帳を元に人口動態と将来の人口推計を調べた。4歳以下の子どもが増えている地区は全体の3割以上の69地区、小学生が増えている地区は全体の2割以上の49地区だった。いずれも役場など中心地から離れた「従来は人口減少が深刻とされてきた田舎の田舎」(同センター)で増えている傾向にあった。 30代女性が増えている地区は98地区、維持している地区は17地区で、減っている地区(110地区)より多かった。30代男性は、全体の3分の1以上の80地区で増加。維
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