わかったつもりでも、その対処方法までは、十分に理解されていないのが熱中症だ。 連日の猛暑で、熱中症で救急搬送される人は急増しており、命を落とす人も少なくない。厚生労働省人口動態統計によると、近年の熱中症による死亡数は、毎年1000人近くにのぼる。記録的な猛暑で熱中症による死亡者が最も多かった2010年は1731人が死亡。翌2011年は948人、2012年727人、2013年1077人、2014年529人、2015年968人と推移している。65歳以上が8割近く占めるが40~50代も多い。今年は例年を上回るペースで救急搬送件数が増えており、再び、1000人を超す可能性は十分ある。 厚生労働省 熱中症の死亡数の年次推移国や自治体、医療機関などで注意を呼びかけながら、なぜ、これほど多くの人が亡くなってしまうのか? 問題として考えられるのが、熱中症を甘く見て、十分な対策をとっていない本人の問題に加え