今年のサッカーは、日本プロサッカーリーグ1部(J1)に所属するガンバ大阪がリーグ戦、Jリーグヤマザキナビスコカップ(ナビスコ杯)、天皇杯の3冠を獲得して幕を閉じた。今季2部(J2)から昇格したばかりのガンバの躍進は見事というほかない。一方で、「昇格即3冠」はJ1とJ2の実力差が小さくなっているという証拠でもある。この現実は喜ぶべきことなのだろうか。 スポーツライターは、その原因を次のように分析する。 「全体的なレベルが高くなった上で、J1とJ2が拮抗しているとはいえません。以前であれば、J2から昇格したチームはリーグ戦の順位で中位に入れば御の字でした。いくらガンバが力のあるチームとはいえ、昇格即優勝どころか3冠を手に入れたのはJ1のレベルが下がっている証拠です。Jリーグ各クラブの実力が落ちていることは、アジアチャンピオンズリーグ(ACL)の結果を見れば一目瞭然です」 クラブのアジアNo.1