クロノバクター・サカザキ(Cronobacter sakazakii)の走査電子顕微鏡(SEM)写真(着色)。この細菌は、土壌からヒトの腸内まで、さまざまな環境にいる。乳児の髄膜炎や壊死性腸炎との関連が指摘されており、その多くは粉ミルクの汚染によるもの。血流感染や中枢神経系感染から、けいれん発作、脳膿瘍、水頭症などを引き起こすこともある。(PHOTOGRAPH BY DENNIS KUNKEL MICROSCOPY, SCIENCE SOURCE) 食中毒を引き起こす細菌の中で、クロノバクター・サカザキ(Cronobacter sakazakii、サカザキ菌とも)は、大腸菌やサルモネラ菌ほど有名ではない。だが、新生児や免疫力が低下している人には大きな被害を与えることがある。 2022年の初め、米国でクロノバクター・サカザキに汚染された粉ミルクを摂取した2人の乳児が死亡していたことが明らかに
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