新たに発表された2つの研究は、月のどこに、どのくらいの水があるのかを解明する手がかりとなりそうだ。(NASA/GSFC/ARIZONA STATE UNIVERSITY) 科学者たちは、月の水をめぐる謎を解き明かそうと長年、研究を続けている。先日、学術誌「Nature Astronomy」に掲載された2つの研究は、いずれも月の表面に水が存在する可能性を示すものだ。 2つの研究のうちの1つは、太陽の光が当たる場所でも、水の分子が月の土の表面に付着している、あるいは土壌の内部に封じ込められていることを示す証拠が初めて見つかったというものだ。(参考記事:「月全体の表面直下に水がある、驚きの研究、NASA 」) もう1つは、月面上に数多く存在する、太陽光が当たらない、つまり恒久的に影となった場所をモデル化した研究だ。月面の日が全く当たらない場所に氷が存在しうることを明らかにした。この研究によれば、