障害者郵便、8割が「悪用」 郵便事業会社、差額請求へ(asahi.com)というニュース。不正利用する奴はくそだと思うし、これだけの不正利用を見逃していた日本郵便のぼんくらぶりもすさまじい。 それはそれとして、私が興味を持ったのは、不正利用を行った業者の罪悪感についてだ。不正利用によって業者は約49億円を浮かせたことになるわけだが、どこかからお金をくすねる犯罪ならここまで規模の大きなものにはならなかっただろう。 最近読んだ『予想どおりに不合理』では、現金と代用貨幣では人間の罪悪感が異なるかどうかを実験している。 お金とはなんと奇妙なものではないか。現金がからむとわたしたちは倫理規定に署名でもしたかのように、自分の行動について考えようという心持ちになる。 (中略) これに対して、現金を使わない取引はなんと自由なのだろう。かならず都合のいい正当化が見つかる。職場の赤鉛筆を持ち帰ることも、冷蔵庫