その快適さは、利用客をして「一度乗ったら、ほかのバスには乗れない」と言わしめる。海部観光(徳島県海部郡)が2011年、日本で初めて大型高速バスで国内最少の「12席」を実現し、徳島と東京を毎日結ぶオリジナル車両の「マイ・フローラ」だ。 長距離を走る夜行バスといえば、狭い座席にスシ詰めにされ、「若い人でないとしんどい」という印象がある。しかし、マイ・フローラには杖をついたおばあちゃんまで乗ってくる。“乗り鉄のバス版”のようなマニアにも注目され、SNSを通じてじわじわと広まり、乗車率は驚異の9割超を維持。お盆と年末年始のチケット予約は、販売開始からわずか1~2分で完売するほどだ。マイ・フローラ人気は、同社が運行するマイ・フローラ以外の便の売り上げを右肩上がりに伸ばす原動力にもなっているという。 「自宅でくつろぐように快適なバスを作りたい」 徳島県の小さな町に本社をおく海部(かいふ)観光は、今年で
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