スペインでは2018年の熱波(Ola de calor)と、2020年のCOVID-19のパンデミックの期間において、有意な超過死亡が発生した(予想死亡率は黒線、信頼区間は灰色、実際の死亡率は赤線)。2018-2019年冬のインフルエンザ(Gripe)流行期における死者数は信頼区間に収まり、例年通りであった。なお、右端で実際の死亡率が下がっているのは死者が減っているからでは無く、報告が遅れていたためである 超過死亡率(英:excess mortality rate、excess death rate)、超過死亡とは、特定の母集団の死亡率(死亡者の数)が一時的に増加し、本来想定される死亡率(期待値)の取りうる値(信頼区間)を超過した割合のことである。超過死亡の増減は、平均寿命に影響を与える[1][2]。高リスク群が予測よりも早い時期に死亡した後に、平均以下の死亡率になる現象は、「死亡率の移動