蔵前国技館正門(昭和29年) 蔵前国技館(くらまえこくぎかん、旧字体:藏前󠄁國技館󠄁)は、1984年(昭和59年)秋場所まで、東京での大相撲の本場所が開催されていた施設である。外観は純和風で独特の雰囲気のあるものであった[1]。 東京都台東区蔵前2丁目1-1に所在していた。最寄り駅は都営地下鉄浅草線蔵前駅で、他に国鉄総武線浅草橋駅も徒歩圏内であった。 1941年(昭和16年)に購入していた日本相撲協会の土地に戦後、海軍厚木飛行場の格納庫を解体した鉄骨の払い下げを受けて仮設される[2]。収容人員は約11,000人。2階建てで、1階は溜まり席と枡席、2階は椅子席と貴賓席が設けられていた。GHQにより両国国技館が接収され、相撲興行が出来なくなった相撲協会は、明治神宮外苑の野天相撲や浜町の仮設国技館などで興行を続けていたが、本格的な興行場所を求めて蔵前に1949年(昭和24年)10月23日の地