某所で見つけ、出来に感動して転載させていただきました。 本編での印象的なシーンが、歌詞の内容と相まって、再び浮かんできました 問題があれば削除いたしますので、ご一報ください
本書は、自由と平等のトレードオフを軸にして、戦後の世界経済を概観したものだ。平等という言葉には曖昧さが含まれており、著者も指摘するように「法の下の平等」という意味での機会均等は近代社会の絶対条件だが、みんなの所得を同じにする結果の平等は、しばしば自由を侵害し、貧困をもたらす。ところが著者もいうように、「平等」への情熱は一般に「自由」へのそれよりもはるかに強い。すでに手にした自由の価値は容易には理解されないが、平等の利益は多くの人々によってただちに感得される。自由の擁護とは異なり、平等の利益を享受するには努力を必要としない。平等を味わうには、「ただ生きていさえすればよい」(トクヴィル)のである。分配の平等を求める感情が合理的な計算より強いことは、行動経済学の実験でも確かめられている。これは進化の過程で「古い脳」に埋め込まれた本能なので、文化の違いにかかわらず見られる。それが市場経済の基礎にあ
日本のサービス産業の効率が低いことは周知の事実だが、教育サービス(特に高等教育)はその中でも最低の部類だろう。私立大学の過半数が定員割れで、中国人留学生で定員を埋めている状態だ。一時、文科省が「大学院重点化」によって乱造した大学院大学も、ほとんどが定員割れで「学歴ロンダリング」の温床になっている。 こういう現状に対して何度も改革が試みられたが、状況は改善されていない。その根本的な原因は、企業システムにある。拙著(第5章)でも書いたように、日本の企業のガバナンスは資本主義の原則である所有権(ownership)による支配ではなく、長期的関係にもとづいた会員権(membership)による支配だから、大事なのは組織に忠実で協調性の高いことで、専門的技能は必要ないのだ。 前にも書いたように、日本の大学はシグナリングの装置だから、その役割は入試のとき終わっている。重要なのは「東大卒」の学歴では
ウンベルト・エーコによれば、文化は「危機に直面する技術」だという。記号論が示すように、文化の基本は一定のシンボル体系の中に情報を秩序づけて共有することだが、こうしたフレームが制度化されると本源的なリアリティとの間に齟齬が生まれる。それが非常に大きくなるとコミュニティの存続が脅かされるので、そのリスクを認識させるのが「反秩序」としての文化である。 こういう話は一時、「トリックスター」論として流行したが、その走りが本書(原著は1966年)である。著者は、それまで文化人類学の研究対象とされなかった不浄なものが、文化の中で重要な役割を果たしていることを明らかにした。汚物についての禁忌(タブー)は、どの文化圏でもきわめて強いが、その対象は両義的な意味をもつことがしばしばあり、聖なるシンボルとして儀礼で重要な役割を果たす。 たとえば葬儀に糞尿を使う慣習は「未開社会」に広く見られる。死体に尿をかけて
2009年08月12日17:00 カテゴリ書評/画評/品評Value 2.0 Common Wealth - 書評 - 地球全体を幸福にする経済学 早川書房より献本御礼。 地球全体を幸福にする経済学 Jeffrey Sachs / 野中邦子訳 [原著:Common Wealth] 邦訳はずいぶんと大風呂敷なタイトルであるが、賄えないほど大きすぎる風呂敷でもないし、確実に元がとれる風呂敷でもある。 しかし、未だ存在していない風呂敷でもある。どうしたらそんな風呂敷が出来上がるのか。本書でぜひ確認していただきたい。 本書「地球全体を幸福にする経済学」の原題は、"Common Wealth: Economics for a Grounded Planet"。前著「貧困の終焉」の続編であると同時に、「最底辺の10億人」に対する反論でもある。 目次 序文/エドワード・O・ウィルソン 第1部 二一世紀の
2009年08月15日14:30 カテゴリ書評/画評/品評Love それを選んでしまわぬために - 書評 - それでも、日本人は「戦争」を選んだ 朝日出版社鈴木様より献本御礼。 それでも、日本人は「戦争」を選んだ 加藤陽子 これは、すごい。 はじめて「腑に落ちる」日本近代史を読ませていただいた。 なぜ、それでも日本人が、いや二十世紀人たちが戦争を選んだのかを、やっと納得することができた。 そして、わかった。 どうしたら戦争を選ばずにすむのかが。 本書「それでも、日本人は「戦争」を選んだ」は、歴史学者である著者が、中高年ではなく中高生とともに、日清戦争から太平洋戦争に至る戦争の世紀を一緒に学んだ記録。 それでも、日本人は「戦争」を選んだ 加藤陽子 目次より 序章 日本近現代史を考える 1章 日清戦争 - 「侵略・被侵略」では見えてこないもの 2章 日露戦争 - 朝鮮か満州か、それが問題
2009年08月13日01:00 カテゴリTaxpayerBlogosphere 「自民党」も「民主党」も絶賛買収中 ほえ? Twitter / Akihiko Koizuka: ほえー。自民党をググるとスポンサーリンクに・・ [追記アリ]ほえー! 念のため、他の政党も。 自民党 - Google 検索 - 買収中 民主党 - Google 検索 - 買収中 公明党 - Google 検索 - 買収中 共産党 - Google 検索 - まだ 社民党 - Google 検索 - まだ みんなの党 - Google 検索 - まだ こういうのを小賢しいってんじゃないの? ....これで、幸福実現党は、ネットを敵に回したよ。 Google の Reputation もかなり下がったよこれで。 選挙を待たずして敗者が二人。 Dan the Taxpayer 追記(同日03:00) livedoo
2009年08月17日17:30 カテゴリTaxpayerCode #senkyo2009 - 「誰」ではなく、「何」を選ぶために CNETのお題にもなったので。 楽天の公開質問状に対する自民・民主の回答が面白い - 雑種路線でいこう 【ネットと政治】自民、民主がeビジネス振興のための政策について回答 (1) - 『内憂外患〜どうするニッポン』 - Infoseek ニュース 【ネットと政治】自民、民主がeビジネス振興のための政策について回答 (2) - 『内憂外患〜どうするニッポン』 - Infoseek ニュース 【ネットと政治】自民、民主がeビジネス振興のための政策について回答 (3) - 『内憂外患〜どうするニッポン』 - Infoseek ニュース 【ネットと政治】自民、民主がeビジネス振興のための政策について回答 (4) - 『内憂外患〜どうするニッポン』 - Infoseek
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