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ブックマーク / geopoli.exblog.jp (6)

  • プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ

    ウクライナのニュースを見ていると、何が起きているのか、どこに向かっているのか、よくわからない。情報には事欠かないが、その多くはソーシャルメディアのアカウントからで、そのすべてが信用できるわけではないし、またその性質から全体像を把握することはできない。デジタル時代といえども「戦争の霧」が晴れることはない。 しかし、いくつかの予備的な結論を出すには十分な情報がある。 ロシア軍は優勢であったにもかかわらず、戦術的な奇襲と圧倒的な数の可能性という利点があった開戦初日には、予想されたほどの進展はなかった。最初の攻撃は広く期待されていたようなエネルギーと推進力には欠けていた。ウクライナ人は気迫に満ちた抵抗を見せ、侵略者に犠牲を強いた。しかし今日の情勢はさらに暗くなる可能性があり、将来はもっと厳しく辛い日々になるだろう。しかし「プーチンは勝ち目のない戦争を始めたのだろうか」と問うのはもっともなことである

    プーチンは失敗した?フリードマン論文 | 地政学を英国で学んだ
    castle
    castle 2022/02/27
    「戦争が計画通りに進む事は稀」「プーチンは~自国民に対して恐怖心を感じ~国際的非難に対して彼らがどう反応するかを心配」「注目すべきは、市民の抵抗や反乱に対して露軍が占領した地域をどこまで維持できるか」
  • なぜ国家は失敗する? | 地政学を英国で学んだ

    今日の横浜北部は昼過ぎから曇ってきました。陽気は完全に春ですが。 さて、また興味深い(の書評)がありましたのでその要約を以下に。 このなんですが、アメリカでは相当話題になってますね。ウォルツ的にいえば完全に「セカンド・イメージ」(国家/組織)による原因の説明でして、まあリベラル派の説明によるスタンダードなものです。 面白いのはその説明に豊富な歴史の例を使っていることと、政治と経済のつながりをかなり密接に分析しているところでしょうか。 この調子だと、おそらく日でも近いうちに翻訳されて発売されそうです。 ==== なぜ国家は失敗する? Byトーマス・フリードマン ●今読んでいるがとても面白い。『なぜ国家は失敗するのか』というだ。 ●これを読めば読むほどアメリカがアフガニスタンでいかにアホなことをしているか、そしてアメリカはいかに対外援助戦略を抜的に見直さなければならないかがよくわか

    なぜ国家は失敗する? | 地政学を英国で学んだ
    castle
    castle 2012/04/14
    「国家が発展するときにはその政治・経済制度が包括的(inclusive)であり、没落する時は収奪的(extractive)になるという」「問題の核心は、格差がある程度の規模になると、それが政治の状況に反映されてくること」
  • 地政学を英国で学ぶ : ロシアの大勝利?

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇りがちで、時々にわか雨と太陽の光が交互に訪れるというイギリスらしい天候でした。 さて、論文で忙しいはずなのですが、またまたグルジア紛争ネタをひとつ。 今回の紛争が勃発してから早くも十日ほど経過したわけですが、新たに色々な動きや識者の意見が出てまいりました。それを以下に簡単にまとめておきます。 1、ロシアの大勝利 これは特に軍事/戦略系の意見なんですが、今回のロシアのグルジア侵攻は、ロシアにとって素晴らしい成功だったという見方が大半を占めております。 その大きな原因の一つはロシアが「統合作戦」を完璧と言えるほどしっかりこなしていたからですね。 まずグルジアが南オセチアやアブハジアに侵攻してくると、それに対してパウエルドクトリン並みの「大量投入で一気に制圧」を行います。その数、なんと兵士が一万人前後、戦車が150台

    castle
    castle 2008/08/19
    「今回の紛争でつくづくわかったのが、国際社会というのは「アナキー」であり、パワーがものを言う世界である、ということ。アメリカの兵站が全ての方面で伸びきっていることにロシアはつけ込んできた」
  • 地政学を英国で学ぶ : グルジア紛争で使われる「議論」

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部はそれなりに晴れまして、気温もけっこう上がりました。朝夕は寒いのですが、日中のモールの中は暑くて半袖です。 さて、今日の午前中はこのグルジア紛争に関するものをたまったニュースの中から選んで読んでいたのですが、色々と面白いことがわかりました。 しかしみなさんもご存知のように今回の紛争では様々な事情が入り組んでおりますので、スッキリと理解するためにもどのような議論(ディスコース)によって対立点があるのかということを整理してみようと思います。まずは順番にそれぞれ挙げてみると・・・ ●グルジアの支援が足りない派 vs 支援はやめとけ派 という議論による構造がありますね。前者はネオコンが中心なのですが、実はクリントン政権のビジネス系のリベラルたちかなり関わっており、一概に「ネオコンの仕業だ」と言い切れないところがあります。後

    castle
    castle 2008/08/17
    「略奪や民族浄化の話を含めて、この辺(クラスター爆弾使用・パイプライン爆破)は本当にどうなっているのかよくわかりません」「多くの地域の専門家が共通して明言しているのは、「この紛争は長期化する」」
  • 地政学を英国で学ぶ : 英海軍トップのスピーチ:その1

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は昨日とはうってかわってすばらしい天気で、気温も午後からあがって半袖姿の人もちらほら。 そういえば最近エコノミストがオーディオ版というサービスをはじめまして、記事をわざわざ朗読したものをMP3ファイルにしてくれているんですね。おかげで学校に行くときに記事を聞きながら歩いていくことができるようになりました。 購読者は無料ということなので、さっそく使って重宝しております。これはありがたい。 さて、日のことですが、午後から英軍の大物が来ましてスピーチを行いました。イギリス海軍の制服組のトップで、肩書きはthe First Sea Lord というもの。 さすがに大物ですから、海軍だけでなくイギリス空軍のオフィサーも五人くらい聴衆の中におりましたし、コースメートの愛国共産党員、それにうちの学校の修士課程にいる人民解放軍の

    castle
    castle 2008/06/06
    「防衛とは、結局のところ予算の問題である」「人口の増加などによって食糧と水をめぐる争い、そしてそこから領土を巡る争いが激化する可能性が高くなることを指摘」「たとえばスエズ運河がブロックされたら」
  • 地政学を英国で学ぶ : コンテクストがすべてだ

    ↑リアリズムと地政学↑ イギリスでの留学生活を実況生中継。今日のイギリス南部は曇ったり晴れたり雨が降ったりと、とても忙しい一日でした。それほど気温は低いとはいえないのですが、風がけっこう強かったですね。 さて、二週間ほど前にうちの学校にイギリス海軍少将が講演に来たので、その時の講演の様子を。 この少将、なんとイギリス海軍の戦略を練る部門のトップでありまして、最近戦略学に力を入れているうちの学校に来て「The Intellectual Component of Fighting Power」という題名の講演をしました。 パワーポイントでブリーフィングをするというのは、最近の軍隊ではビジネス同様に必須事項になっているようで、この人も例外ではなく、とにかくブリーフィングがうまい。 基的にどの講演に行ってもそうですが、うまい人は最初の講演の最初の一分でうまいジョークを言うんですね。この少将の場合

    castle
    castle 2007/12/03
    「心配:グローバル化によって広がる格差/テクノロジーがあまりにもすごいスピードで進展している」「これから直面するのは「敵だけ」ではなくて「状況そのもの」」「イラクのテロリスト達は儲かるからやっている」
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