ある企画がボツになったので、そこに使うはずだった原稿を公開しよう(笑) (この原稿は昨年2005年4月に書いたもの。なお、文中の「図」は省略した)。 西暦2005年、国際連合結成60周年のこの節目の年に、日本は常任理事国入りを目指して国連改革の多数派工作を進めている。決着は9月と見込まれているが、現時点(4月)では予断を許さない情勢だ。 さまざまな議論があるが、とりあえず「日本が常任理事国になれるか?」と考えると、最大の難関は「中国が拒否権を行使するかどうか」であることは言うまでもない。 国連改革はすなわち安保理改革であり、安保理改革は現常任理事国5ヵ国が1ヵ国でも拒否権を投じたら成立しない。中国は日本の常任理事国入りには一貫して反対姿勢を示しており、最近では大規模な反日暴動が起きるほどで、普通に考えれば賛成するはずがない。そこで対中関係を改善するべきではないかという声もあるが、私