大阪市城東区蒲生4丁目(通称がもよん)のがもよんにぎわいプロジェクトを牽引する和田欣也氏。公的な補助金は一切もらわず、民間の力だけで町を変えてきた(筆者撮影) 古民家を利用した飲食店やホテルが人気を呼んでいる。だが、たいていの場合、古民家は点として存在しているだけ。ところが大阪市城東区の蒲生4丁目では再生された古民家が面として密集、空き家だらけだった下町が新たな名所となっている。 大阪城の東に位置する城東区のほぼ中央にある蒲生4丁目(通称がもよん)は旧街道沿い、空襲に遭わなかったため、築100年以上はざらな古い住宅が残る人口密集地帯である。といっても風格ある大きな住宅はさほど多くはなく、大半はごく普通の一戸建てや長屋。路地やそれほど幅のない道路に面して木造家屋が並ぶ街並みは、東京でいえば墨田区や足立区、中野区などの、いわゆる木密地域に似た雰囲気がある。 「蔵をイタリアンに」へ猛反発 大阪市