長野駅から善光寺まではほぼ一本道。緩やかに上る道を歩いて行くと途中から歴史を感じる建物が増え、ずっしりした木造住宅やクラシカルな洋館、広壮な寺の瓦屋根にうっとりしているうちに行きつくのが仁王門。そこから左へ。宿坊のあるエリアを過ぎると街並みは急に変わる。 その先に延びているのはごく普通の商店街。しかも、あまり活気があるとは言い難く、通る人もまばら。善光寺参道と比べるとずいぶんと静かである。そんな商店街入り口近く、築100年くらいというかつては鍼灸院として使われていた建物が、善光寺門前の古民家改装の先駆けとして知られ、今もこのまちを変え続けている人たちが集う拠点「ナノグラフィカ」である。 2003年4月にオープンしたナノグラフィカは学生時代からこのまちに暮らしてきた増澤珠美氏らがほぼ自分たちで改装した古民家で1階は喫茶室と土間ギャラリー、2階は編集室と住居となっている。といっても、最初から空
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