コロナ禍の移住需要、問い合わせ倍増 金沢市新竪町の「金沢R不動産」は、空き家を不動産と建築設計の観点から調査する「木たて調査室」という取り組みを始めた。現在は珠洲市の四軒、能登町の一軒を調査して報告書にまとめ、同社のウェブサイトに掲載している。この事業は国土交通省の「住宅市場を活用した空き家対策モデル事業」になっている。 (岩本雅子) 同社は約二年前から古ビルの調査をしている。古民家が多い金沢市で、使われていない空き家を調査することで、その物件の新しい価値を見つけようと、昨年から始めたサービスだ。 新型コロナウイルスの影響で地方への移住需要が高まり、珠洲市では移住の問い合わせが二〇一九年度は九十件だったが、二〇年度は百七十四件に倍増。ただ、空き家は改修が必要なケースが多く、市が運営するウェブサイトの基本情報だけでは不十分で、専門家の視点が必要だった。 そこで金沢R不動産が協力し、空き家の調