進学塾「トーマス」が躓いた映像配信 次世代IPベンチャー企業を捨てて、NTTにすり寄ったリソー教育の“火種”。 2006年7月号 BUSINESS 東証一部上場のリソー教育といえば、進学塾チェーン「トーマス」などを運営する、塾業界のリーディングカンパニーである。会長の岩佐実次氏は新聞にも登場し、日本の未来を担う次世代の子供の教育にかける熱烈な思いを語っている。 だが、次世代の事業モデルとなると、パートナーだったベンチャー企業から「背信行為」と指弾されるトラブルが発生、社会的信用を失墜させかねない火種となっている。同社は次世代インターネット・プロトコル「IPv6」技術を使った映像配信による遠隔授業を手がけているが、そこで知的財産権侵害と契約違反があったと、このベンチャー企業に訴えられようとしているのだ。 訴訟準備を進めているのは、IT系ベンチャー企業「ビーケア」。その言い分は、同社が開発し、