市から届いた連絡文書の中に、「エサをあげないで! ハトとのトラブルがおきています」というタイトルのプリントがあった。 文面の中にも「ハトはエサがたくさんあると増えます。エサの大部分は公園などで人があげています」とある。ご丁寧にも裏面にまで「ハトのためにもエサをあげないで」。 野生のハトなのだし、エサを与えて欲しくないのだし、ここはやっぱり毅然と「やらないで」と言って欲しい。やるという動詞は近頃すっかり嫌われものだ。我が子にはもちろん「あげる」だし、ペットにも「あげる」、植木にも水を「あげる」。自分の顔や手にも、「クリームを塗ってあげてください」などと言うのも聞く。 子供やペットには「やる」だなどと言うと、彼らを下に見るのかと言われてしまうかもしれないので、近頃このへんはあまり気にしないようにしているけれど、この印刷物の「あげる」はやっぱりどうしても気になってしまう。どうしても「やる」に抵抗