初夏から梅雨どきにかけてを代表する花といえば、まずアジサイが挙げられますが、最近、雨水などの水分を含むと花びらが透明に見えるという、「サンカヨウ(山荷葉)」に注目が集まっています。 サンカヨウの美しく幻想的な花姿の写真は、多くの人がSNSにアップしたり、ウェザーニュースへもユーザーから多数寄せられたりもしています。 なぜ花びらが透明になるのか、サンカヨウという植物の特徴と不思議さについて、日本花の会研究員の小山徹さんに解説していただきました。 この時季はアジサイが、気象庁が桜同様に開花日を発表するなど、おなじみの存在になっています。けれど、サンカヨウは「知らない、見たこともない」という人も少なくありません。 「まず、サンカヨウという植物について説明しましょう。 学名は『Diphylleia grayi』といい、ギリシャ語のdis(2つの)+ phyllon(葉)の合成語と、アメリカ人植物分
![初夏から梅雨に咲く“透明の花”「サンカヨウ」とは](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c6d2708752734bca94bd0c9cb41201c2a782ad86/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fsmtgvs.weathernews.jp%2Fs%2Ftopics%2Fimg%2F202306%2F202306140135_top_img_A.jpg%3F1687139806)