平野博文官房長官は10日の衆院内閣委員会で、内閣官房報償費(機密費)について、鳩山内閣が発足した昨年9月から今年2月までの半年間に毎月6千万円、計3億6千万円を国庫から引き出していたことを明らかにした。塩川鉄也氏(共産)の質問に答えた。 国庫から引き出した機密費を実際にいくら使ったかについては明らかにしなかった。毎月、6千万円を引き出した理由については「必要と思ったから」。使途については「相手様のあること。情報の収集、使い道を明らかにすることで、国益を損なうことはあってはならない」と、公開に否定的な考えを示した。 鳩山由紀夫首相は4日の参院予算委員会で、「より一層の透明化を図っていきたい」と述べ、公開に向け基本原則を策定する考えを示したが、10日の平野氏は後ろ向きの姿勢に終始した。