北京五輪の聖火リレーの出発点を辞退した善光寺近くの路上で日本刀を所持していたとして、長野県警は25日、銃刀法違反の現行犯で、住所不定の自称僧侶、秋田泰嶺(たいれい)容疑者(47)を逮捕した。秋田容疑者は「聖火リレーに抗議する」などと書かれた二十数枚のメモを持っていた。県警が詳しい動機を追及している。 調べによると、秋田容疑者は25日午後5時40分ごろ、聖火リレーのコースになっている長野市西長野の路上で、刃渡り30センチの日本刀を持っていた。左手首から血を流している秋田容疑者を見つけた通行人が通報、駆けつけた県警長野中央署員が現行犯逮捕した。 傷はかすり傷程度で自分で切りつけたとみられる。秋田容疑者は白色の法衣姿だったという。