東京新聞:津波被災の縄文人？ 宮城・東松島 複数の人骨発掘:社会(TOKYO Web)
奥松島縄文村歴史資料館（宮城県東松島市）は二十六日、同市の宮戸島の東側にある室浜貝塚で、縄文時代後期に当たる三千五百～三千六百年前の人骨を複数発掘したと発表した。人骨はまとまって出土したが埋葬されておらず、近い年代の津波の堆積層が付近の貝塚で確認されていることから、同資料館は「津波で被災した縄文人の可能性が考えられる」としている。 資料館によると、この時代の被災人骨が確認された事例はない。菅原弘樹館長は「まだ不確かな点が多い。今後の人骨や地質の調査で、津波との関わりを確認していきたい」と話している。 二〇〇九～一〇年の調査で、古い貝層の上からほぼ全身が残った一体を含む九体を発掘。大人の男女や子どもとみられ、縦二十メートル、幅二・五メートルの調査区のうち、中央部の長さ十メートルの範囲内で見つかった。
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