新潟県が2021年度に実施した阿賀野川の魚に含まれる水銀の調査で、新潟水俣病の原因をつくった旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)鹿瀬工場の排水口付近で捕まえたウグイ10匹のうち、3匹から国の暫定規制値をわずかに超えるメチル水銀などが検出されていたことが取材で判明した。県は、県版の環境白書に概要のみ記載し、詳細を公表していなかった。厚生労働省は、暫定規制値を超えた魚を食べても、少しなら健康を害する危険性はないとしている。【中津川甫】

新潟県が2021年度に実施した阿賀野川の魚に含まれる水銀の調査で、新潟水俣病の原因をつくった旧昭和電工(現レゾナック・ホールディングス)鹿瀬工場の排水口付近で捕まえたウグイ10匹のうち、3匹から国の暫定規制値をわずかに超えるメチル水銀などが検出されていたことが取材で判明した。県は、県版の環境白書に概要のみ記載し、詳細を公表していなかった。厚生労働省は、暫定規制値を超えた魚を食べても、少しなら健康を害する危険性はないとしている。【中津川甫】
2024年3月で引退するJR九州の観光列車「SL人吉」=佐賀県鳥栖市で2023年4月8日、城島勇人撮影 3月24日にラストランを迎えるJR九州の人気観光列車「SL人吉」の指定席券が、インターネット上で高値で転売されている。最後の営業運転となる3月23日の指定席券は通常の100倍以上の価格に跳ね上がった。希少価値の高い商品などを転売して稼ぐ「転売ヤー」が争奪戦に加わり、別れを惜しむ沿線住民が指定席券を購入できない事態になっている。 オークションサイト「ヤフーオークション」では2月24日夜、営業運転最終日の指定席券が20万円で落札された。通常の指定席券料金は乗車区間に関わらず大人一律1680円(乗車券は別)で、本来の価格の約120倍だった。最終日以外の指定席券も、1万7500円や1万5500円など10倍近くの値段が付くケースが相次いでいる。
クレーンで陸揚げされるマッコウクジラ=堺市西区の堺泉北港で2024年2月22日午前9時54分、滝川大貴撮影 大阪府は22日、大阪湾に入り込み、堺市の堺泉北港で死んだマッコウクジラを陸揚げした。死骸は専門家による学術調査の後、港内の産業廃棄物処理場に埋め、1~2年後に掘り出して骨格標本にする。 クジラはオスで、体長15・5メートル、体重40トンと判明した。港内で1カ月近くとどまっていたが、府が19日に死んだことを確認。港内の岸壁に固定していた。 この日は、シートに包んだクジラを大型クレーンで持ち上げてトレーラーに載せ、府が所有する近くの産廃処理場まで運んだ。数日かけて、大阪市立自然史博物館の学芸員らが研究目的で死骸の体内組織を採取するなど調査し、埋める。
商店街活性化と買い物弱者対策として始まった勝浦市のドローン配送サービスだが、1年あまりで中止されることになった=勝浦市で2023年1月18日午後0時35分、岩崎信道撮影 ドローンと電気自動車(EV)を活用した商品配送サービス事業について、千葉県勝浦市は3月末で中止することが判明した。需要がなかったことが理由。同事業により、2022年度から3カ年度で計約1億円の補助をする予定だったが、市は最終年度だった24年度予算案に関連費を盛り込まないことを決めた。 市商工会関係者らで組織する市商店街活性化推進協議会による「商店街等にぎわい創出事業」として、商店街の活性化と買い物弱者支援などを目的に23年1月に始まった。JR上総興津駅前に開設したデポ(物流拠点)で客の注文を取りまとめ、スタッフが商店を回って注文品をピックアップ。ドローンに載せ、客が指定する着陸ポイントまで運ぶ。並行してバンタイプのEV
軍事転用可能な装置を不正輸出したとして外為法違反に問われた化学機械製造会社「大川原化工機(おおかわらかこうき)」(横浜市)の社長らの起訴が取り消された冤罪(えんざい)事件で、同社の噴霧乾燥器の温度実験を巡り、警視庁公安部が実験データを一部除外して経済産業省に報告していた疑いがあることが判明した。立件には、経産省から「輸出規制品に該当する」との見解を得る必要があったが、伏せたデータ分は輸出規制品の基準に達しておらず、公安部にとって不利な証拠だった。 大川原化工機側が起こした国家賠償訴訟で、2023年12月の東京地裁判決は公安部と東京地検が捜査を尽くさなかったとして、東京都と国に計約1億6200万円の賠償を命じている(双方が控訴)。公安部がデータの一部を除外した疑いは、控訴審で新たな争点となる可能性がある。
能登半島地震で、道路が寸断され孤立状態になっていた集落で、自ら住み慣れた地域を選ぶ住民がいる。土砂崩れによって道がふさがり、徒歩で農道を約20分進んだ石川県輪島市三井町細屋に住む岡田健二さん(63)。地震の傷痕が大きく残る自宅で一人過ごしている。 元日、大きな揺れによって自宅内のタンスが倒れ、寝ていた岡田さんの額上部に直撃した。気がつくと、血だらけで車の中にいた。必死にタンスの下敷きとなった岡田さんを助けたのは、2年前に妻が他界して以降、男2人で生活を送っていた高校2年の長男だった。約1週間後に心配した親戚が自宅を訪…
自民党安倍派の(左上から時計回りに)塩谷立氏、松野博一氏、西村康稔氏、高木毅氏、下村博文氏、萩生田光一氏、世耕弘成氏=いずれも2023年、竹内幹、三浦研吾撮影 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る事件で、東京地検特捜部は19日、清和政策研究会(安倍派)の幹部議員7人について政治資金規正法違反容疑での立件を断念した。パーティー券収入のノルマ超過分を派閥や自身の政治団体の政治資金収支報告書に記載していない疑いが持たれていたが、いずれも会計責任者との共謀が立証できないと判断したとみられる。 立件が見送られたのは、松野博一前官房長官▽西村康稔前経済産業相▽高木毅前党国対委員長▽世耕弘成前党参院幹事長▽萩生田光一前党政調会長▽下村博文元文部科学相▽塩谷立元文科相。
名古屋市立小学校の男性教諭(40代)が、2019~21年に同僚の女性教諭(20代)と学校内で性行為をしていたことなどを女性本人から学校側に告発され、自主退職していたことが関係者への取材で明らかになった。 女性教諭が23年1月に所属先の小学校に提出した報告書などによると、2人は19年4月、6年生(2クラス)の担任となり、男性は学年主任だった。 当時、男性は既婚、女性は未婚だったが、男性教諭が女性教諭に好意を抱き、19年7月から男性教諭が他校へ異動する21年春まで、校内で日常的に胸や尻を触っていたほか、男子トイレ内での性行為、裸の写真や下着姿などのわいせつ画像の送信要求などを繰り返していたという。
裏側に検察への“批判”めいた文章が記された1000円札。表側には何も記されていない=2023年11月15日、田中龍士撮影 検事が冤罪(えんざい)をつくり、日本を地獄に落としている――。検察への“批判”めいた文章がつづられた1000円札が一部で出回っている。こうした「落書き」は犯罪にならないのか。うっかり、お釣りで受け取った場合に使えるのか。【菅野蘭、大野友嘉子】 スーパーでのお釣りに 「買い物に行ったらお釣りの中に紛れていて『何これ!?』って、びっくりしちゃった」 飲食店の経営者は戸惑いを隠さない。2023年11月中旬、東京都中野区のスーパーマーケットで買い物し、帰宅後に財布の中を整理している時に異変に気付いたという。
回転ずし大手のスシローを運営する「あきんどスシロー」(大阪府吹田市)が、東京都内の店で働く男性アルバイトの5分未満の労働時間を切り捨て賃金を支払っていないとして、中央労働基準監督署から是正勧告を受けた。男性が所属する労働組合などの話で明らかになった。労働基準法では労働時間は1分単位で計算するのが原則と解釈されている。 男性が所属する労組の首都圏青年ユニオンなどによると、是正勧告は同社の「スシローヤエチカ店」(東京都中央区)に対し、2023年12月25日に出された。同店で長年働いている男性アルバイトが、過去に5分未満の労働時間を切り捨てられていたとして、労組の団体交渉などで是正を求めたが、話し合いがつかず、未払いの是正を求め23年7月に労基署に申告していた。申告は20年4月~22年8月までの分。同年9月以降は1…
サンタクロースの衣装を身に着けたふなっしーたちと記念写真を撮る子どもたち=千葉県船橋市で2023年12月21日午後3時57分、石塚孝志撮影 千葉県船橋市の非公認キャラクター「ふなっしー」が21日、サンタクロースの衣装を身に着けて塚田児童ホーム(同市前貝塚町)の年末イベント「大感謝祭」にサプライズで登場した。ふなっしーが「子どもたちに夢と一緒にプレゼントを配りたい」と2013年から始めた。新型コロナウイルス禍で中止になった年もあったが、クリスマスの名物企画となっている。 会場となった塚田公民館の講堂で約250人の子どもや保護者は、同市公認キャラクター「船えもん」とのダンスを楽しんだ。そこに突然、サンタ姿のふなっしーが弟の「ふなごろー」、ペットの「ふにゃっしー」と共に登場。子どもたちから「ふなっしーだ」と大歓声が起こった。
ノーベル生理学・医学賞を受賞した京大iPS細胞研究所名誉所長の山中伸弥教授(61)が15日、ニッポン放送「うどうのらじお」(金曜後3・30)に出演。フリーアナウンサーの有働由美子(54)との丁々発止を見せた。 有働アナがママに扮してゲストを迎える「スナック由美子」のコーナーに登場。 山中教授は初期からのヘビーリスナーで番組の大ファン。番組出演を楽しみにしていたといい、14日に酔って階段を踏み外し、顔面を負傷して眼帯姿の有働アナを「人生一歩先はわからないですね。ほんと気を付けてください」と見舞った。 有働アナに「これ青タンになってきて、この後シミができたりとかありますか?」と聞かれ、「僕も一応昔、医者だった時がありまして。自分でもラグビーとかやってて、僕自身も鼻折ったこと2回くらいあって。どうなるか。今、ここ青あざでしょ?それね、だんだん下がってくるの。だって、そりゃあ重いもん。重力で。場所
1923年9月の関東大震災で起きた朝鮮人集団虐殺について、当時の陸軍省による実態調査の一部資料が新たに見つかった。この公文書にはどんな意義があるのか。李成市・早稲田大名誉教授(東アジア史)に聞いた。 【関連記事】 関東大震災の朝鮮人虐殺裏付ける政府の新文書発見 陸軍機関作成 解説:”暴走“の民衆心理、慎重に解明を 朝鮮人虐殺の政府文書発見 見つかった公文書は、一地方の役所がまとめた小さなピースだが、日付や書式や記述を精査し、本省の通達や他の公文書と突き合わせると、当時の政府が虐殺事件を国際的な大不祥事ととらえ、国家ぐるみで隠蔽(いんぺい)しようとしていた大きな構図が浮かび上がる。 政府は1923年9月の関東大震災後、東京・大島町(現在の江東区大島)で起きた陸軍による中国人リーダー・王希天惨殺事件を巡り、真相究明を迫る中国との外交交渉に苦慮していた。外務省は震災復興支援の親日ムードが、在日中
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