「きのう話したことでさえ忘れてしまう」 「体が痛くて動くことができない」 「いつ治るのかわからなくて、怖い…」 これらはすべて記者に寄せられた、新型コロナの後遺症患者たちの声です。 新型コロナの感染症法上の位置づけが、5類に移行してから半年。 “当たり前の日常”が戻りつつあるように感じられますが、今でも後遺症で以前の日常が奪われ続けている人たちがいます。 1年以上にわたって後遺症に苦しむ15歳の中学生とその家族が「今も苦しんでいる人がいることを忘れないでほしい」と取材に応じてくれました。 (前橋放送局記者 丹羽由香/2023年10月取材) “戻りつつある日常”一方で“続く後遺症の苦しみ” 新型コロナの後遺症の治療を行う、前橋市内のクリニックです。5類に移行してからも、連日、多くの患者が訪れています。 この50代の女性もそのひとり。けん怠感や頭痛、めまいなどに悩まされています。さらに、女性を