米Intel Corp.は,米Texas Instruments Incorporatedのケーブル・モデム部門を買収することで,同社と契約を交わしたと発表した。この買収により,Intelはケーブル・テレビ業界や民生機器市場での存在感を高められるとする。製品的には,Atomをプロセサ・コアに持つSoCの強化につなげる。
図2 今回確認されたウイルスのインストール画面例(米トレンドマイクロの情報から引用)。通常のアプリケーションをインストールする際には表示されないような警告が、複数表示される セキュリティ企業各社は2010年8月11日、Androidを搭載した機器に感染する初めてのウイルス(悪質なプログラム)を確認したとして注意を呼びかけた。有用なソフトに見せかけたウイルスをインストールすると、ある有料サービスを勝手に利用されて課金されてしまう。 今回確認されたウイルスは、「Movie Player」というソフトに見せかけて配布された(図1)。インストールすると、ロシアの有料SMSに対してショートメッセージを勝手に送信する。 この有料SMSは、メッセージを送信すると課金され、受信者に料金が支払われるサービス。ロシアのセキュリティ企業カスペルスキー研究所によれば、メッセージを1回送信するごとに、およそ5ドルが
大阪府交野市は2010年8月12日、市役所内の標準オフィスソフトとしてOpenOffice.orgを採用したと発表した。標準文書ファイル形式にはODF(OpenDocument Format)を採用する。またMicrosoftからのOSサポートが終了した中古パソコン(PC)約100台にLinuxをインストールして再生利用する。 交野市では7月中に、市役所の全ての内部事務処理用パソコンにOpenOffice.orgをインストールした。今後パソコンを更新する場合、原則としてMicrosoft Officeを購入せず、OpenOffice.orgを導入する。2010年度から2015年度までの5年間で約1000万円のコスト削減を見込んでいる。 大阪府と府内の全市町村で構成する「大阪電子自治体推進協議会」は現在、「OSSのデスクトップ利用に関する調査研究事業」としてOpenOffice.org導入手
三洋半導体は,ワンセグ映像の画質改善LSI「LC749403BG」を発売した。カー・ナビゲーションや携帯テレビなどワンセグ放送を受信可能な小型液晶表示機器に向ける。
物質・材料研究機構(以下,物材研)と科学技術振興機構は,2010年7月27日「お酒が誘発する鉄系超伝導」と題したプレスリリースを発表した。新聞各紙がこれを取り上げ,ネット上でも話題となっている。
Part6ではスクラムの実践編をお届けする。スクラムはXPに比べてルールが少ないが,いったん決めたルールは必ず守るという厳格さに特徴がある。開発方針や実装技術を決める際には,スクラム・チームの意向が何よりも尊重される。こうした独特の考え方を理解することが,スクラムによるプロジェクト成功への近道だ。 Part5ではスクラムの基本的な考え方や開発の流れを解説した。読者もお気付きだと思うが,Part3とPart4で紹介したXP(eXtreme Programming)と比べても,スクラムは非常にシンプルで,ルールや決まりごとが少ない。これは,開発の実働部隊であるスクラム・チームの自己責任と自主性を重視しているためであり,開発の進め方もチームのメンバーが自主的に決める。 スクラムではルールが少なく自由度が高い一方で,いったん決めたルールに関しては厳格に運用することが求められる。こうしたシンプルさと
アジャイル型プロセスの中で,XPと並んで有名なものが「スクラム」である。個人の生産性を重視するXPと違い,スクラムはマネジメントを重視して,チーム全体の生産性向上を目指す。初心者にはとっつきにくい面もある,スクラムの基本的な考え方や開発の流れを紹介する。 「スクラム」という名称は,おそらくアジャイル型プロセスの中で最も風変わりなものである。すでにご存知の方も多いと思うが,この名称はラグビーの「スクラム」からきている。 スクラムの基になる考え方は,一橋大学教授の竹内弘高氏と野中郁次郎氏が1986年に発表した論文「ラグビー方式による新製品開発競争」にある。その骨子は,実作業を担うメンバー自身が大きな責任と権限を持つこと,そしてメンバー全員が一丸となって開発に取り組むというものだ。ただし,この論文はソフトウエア開発ではなく,工業製品を開発するプロジェクトを対象にしていた。 アジャイル型プロセスと
システム開発でXP(eXtreme Programming)を実践する過程では,どうやって顧客から要求を引き出すか,作業時間の見積もりと実績のズレをいかに修正するかなど,ぶつかりやすい壁がいくつもある。Part4では筆者の経験を踏まえて,XPを効果的に実践するための勘どころを解説する。 情報システムの開発に携わる者にとって,完成したシステムをリリースする瞬間の喜びは格別だ。当然,XPでもリリースは特別なイベントであり,非常に誇らしい気分になる。苦労が報われるひとときだ。 こうした「リリースの喜び」を味わうためにも,XPを実践する難しさを知り,それを乗り切るポイントを理解する必要がある。そこでPart4ではXPの「実践編」として,簡単な事例を基にXPをシステム開発に適用する上でつまずきやすいポイントや,それを回避するための勘どころなどを解説する。 開発の流れとチームの役割 図1は,XPにおけ
Part3からは,代表的なアジャイル型プロセスを取り上げ,それぞれ基礎と実践に分けて解説していく。まず取り上げるのは「XP(エクストリーム・プログラミング)」だ。その本質は,開発者の創意工夫を引き出すことで,結果として開発生産性と品質を高めることにある。 1999年秋に発表されたケント・ベック著の「eXtreme Programming eXplained:Embrace Change」は,世界中のソフトウエア開発者に大きな衝撃を与えた。XPの登場によって,今日のアジャイル型プロセスのムーブメントが始まったと言っていいだろう。 発表当時,XPは熱烈な賛辞や共感と,痛烈な批判の両方で迎えられた。賛辞は伝統的な開発プロセスに限界を感じていた現場の開発者から,批判は伝統的な開発プロセスを利用してきたマネジャーからが多かった。 批判の内容は,主に次のようなものだった。 「XPは要件定義や基本設計を
どのアジャイル型プロセスも,“人間中心”で変化に強いことが共通している。ただし,当然ながらプロセスの種類によって,定義している作業内容や手順は異なる。Part2では開発作業の「重視ポイント」に注目して分類した,3タイプの特徴を解説する。 Part1でも述べた通り,アジャイル型プロセスとは1種類の開発プロセスを示す言葉ではない。ソフトウエアを無駄なく,かつ手早く作成するための開発プロセス全般を指す総称である。「ユーザーの要求はシステム開発期間中に絶えず変化する」ことを前提とし,この変化に適応するためにメンバー間のコミュニケーションを重視することや,できる限り作業の無駄を省くことが共通している。 Part2ではアジャイル型プロセスを3つのタイプに分類し,各タイプの特徴を説明する。これによって,各グループに属するアジャイル型プロセスがどんな狙いで考案されたものかを理解していただくことが狙いである
短納期・低コストのソフトウエア開発プロセスとして注目を集める「アジャイル型プロセス」。取り組みが広がる一方で,アジャイル独特の考え方に疑問を抱くエンジニアも多い。本講座の目的は,アジャイルの基礎から具体的な実践手法までを理解してもらうことにある。Part1ではアジャイル登場の背景や狙いを解説する。 「それは要件定義書に記載されていません」。 システム開発の現場で,よく発せられるフレーズである。筆者自身,これまで何度このフレーズをユーザーに対して言ってきたことだろう。 情報システム開発に仕様の追加・変更は付き物であり,変更を要求するユーザー側にも,それなりの理由がある。もちろん対応できるものもあるが,予算や納期を考えると到底実現は不可能と思える追加要求も少なくない。 あまりに要求が理不尽なときは,要件定義書を“逃げ道”にして,追加開発を断ることもある。しかし,たいていの場合は冒頭の言葉を発し
市場調査などを手がける日経BPコンサルティングは2010年7月29日、6月に実施した「ソーシャルメディア利用実態調査」の結果を発表した。それによると、最近注目度が集まっているTwitterには「リーダー型の男性」、mixiには「リーダー型の女性」、ニコニコ動画には「内向型の男性」が相対的に多く集まる傾向があることが分かった。 この調査では、AmebaやTwitter、ニコニコ動画、mixi、モバゲータウンなど国内29のサービス・プラットフォームについて、どこに、どんな利用者がいるのかを、ソーシャルメディアのユーザー1200人を対象にしたアンケート調査をもとに分析した。分析手法は大きく2つあり、「オンライン行動属性」と「心理クラスター」がある。 「オンライン行動属性」とは、オンライン上での行動をベースに、ソーシャルメディアへの関与度をモデル化したもので、ユーザー全体を4つのカテゴリに分類した
「PHP技術者認定機構 発起人会」は2010年7月26日、「PHP技術者認定機構」を2010年10月にNPO法人として設立し、「PHP技術者認定試験」を開始すると発表した。オライリー・ジャパン 編集長 伊藤篤氏が機構の理事長に就任する予定。 PHP技術者認定試験としてはイスラエルZend Technologiesが試験を策定し、ピアソンVUEが実施している「Zend PHP Certification」がある。PHP技術者認定試験では、日本語処理などを試験範囲に加える。また「オライリー・ジャパンが出版している市販の技術書を主教材とすることで、一般的な技術者認定試験よりもテキストの価格を下げ、受験しやすくする」(発起人会)という。受験料は初級試験1万2000円、上級試験1万5000円を予定している。3年間で5000人の合格者を目標とする。 副理事長には、初級試験の主教材「初めてのPHP5」(
英ARMと米Microsoftは英国時間2010年7月23日、ARM製プロセッサ用アーキテクチャー設計資産(IP)について新たなライセンス契約を結んだと発表した。 このライセンス契約により、MicrosoftはARM製プロセッサコアに関するさまざまな技術や特許にアクセスし、OS開発などが行える。ARM製プロセッサは数多くの携帯電話機/スマートフォン、ネットブック、モバイル機器などに採用されているため、Microsoftはこうした市場に対する体制を強化できる可能性がある。 ARMとMicrosoftは1997年から提携関係にあり、組み込み機器や消費者向け製品、モバイル機器といった分野のソフトウエア/ハードウエア開発で協力してきた。Microsoftは、ARMプロセッサ用マイクロアーキテクチャーの開発にも参加したことがある。 なお今回のライセンス契約について両社はライセンス料や契約期間など詳し
「システム開発プロジェクトで、進捗をきちんと守ることなんて到底無理ですよ。いいシステムを作ろうと思うほど、進捗が遅れるんですから。雑誌作りだって同じでしょう?」。 日経SYSTEMS 2010年8月号で「進捗遅れをなくそう」という特集を担当するにあたり、懇意にしているITエンジニアのAさんに相談したところ、特集の意義を真っ向から否定された。 記者は言葉に窮した。自分で言うのも何だが、記者は進捗(締め切り)遅れの常習犯である。自分のことを棚に上げて、システム開発プロジェクトの進捗遅れに意見する資格はない。 それでも、一点思うところがあったので指摘した。経験的に言って、進捗を遅らせたほうがいい記事になるとは限らない、ということだ。むしろ進捗通りに進んだときのほうが、記事の出来はよいように思う。 記者の指摘に対し、Aさんは「システム開発でも同じかもしれない」と答えた。単純な話、進捗を守ると余裕期
アカマイは2010年7月22日、電子商取引向けのコンテンツ配信サービス「Akamai ESD for Commerce」の国内提供を始めた。ESD(Electronic Software Delivery)は、大容量ファイルを高速で配信するための技術や管理ツール、クライアント用アプリケーションなどをまとめたコンテンツ・デリバリー・ネットワーク(CDN)サービスの一種で、すでに国内で提供している。今回、ESDに「Client Side Delivery(以下、CSD)」というP2Pを使ったコンテンツ配信機能を追加し、国内の電子商取引向けに提供するのがAkamai ESD for Commerceだ。米国ではCSDも既に提供しているという。 アカマイは日本を含む全世界のインターネット接続事業者(ISP)のNOC(Network Operations Center)などに、専用サーバー(以下、ア
IT研修サービス大手の富士通ラーニングメディアが2009年7月、研修受講者が利用する「新受講管理サービス」を、セールスフォース・ドットコムのPaaS(プラットフォーム・アズ・ア・サービス)「Force.com」上に構築して運用を開始した。全国6カ所の拠点で同時に1000人が利用するシステムを、2人の社員がわずか2カ月で作り上げた。<日経コンピュータ2009年8月5日号掲載> 「コーディングを一切外注しない開発がこんなに楽だということを、久しく忘れていた。テスト運用中に生じた利用者の不満も、その日の内に解決できた。外注したコードを自分で修正できないことに今までどれだけストレスを感じていたか、改めて気付かされた」。富士通ラーニングメディア システム推進部で「新受講管理サービス」の開発を担当した若松英寿氏(写真)は、Force.comを使った「クラウド開発」の感想をこう述べる。 富士通ラーニング
米Dellは米国時間2010年7月20日、マルウエアに強いWebブラウザー「Dell KACE Secure Browser」を発表した。仮想化環境でFirefoxを動かすため、高いセキュリティを実現できるとしている。同社のDell KACE事業部門がWebサイトで無償提供を開始した。 Dell KACE Secure Browserでは、アプリケーション仮想化技術を使って、Firefoxのインスタンスを実際のコンピュータやOSから切り離して動かす。Firefox経由でマルウエアの攻撃を受けたとしても、その影響がOSに及ぶことを避けられる。攻撃などで修正された環境も容易に修復できる。ホワイトリストとブラックリストを参照する機能も備え、危険なWebサイトやWebアプリケーションの利用を未然に防げる。 インストール用パッケージには、FirefoxのほかAdobe ReaderやFlashコンテ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く