machida77 さんや bat99 さんが『神を信ぜず』について紹介してくださっているので(表3、表4までw)、私も一つのエピソード(第一話「武士道裁判」に出てくるもの)を紹介しておきたい。 訴追された事件は次のようなもの。墜落したB29のパイロットの内7名(重傷者2名、内1名は間もなく死亡)が捕虜となり、「元気な連中」が大隊本部に連行されたあと残る重傷者が公衆の面前で斬首され、さらに「訓練」のため兵や見習士官が死体を銃剣で刺した。本書の記述によれば斬首した下士官の上官である中尉と死体を刺した見習士官などが起訴され、中尉は絞首刑となっている。(下士官は当初行方不明であったが中尉の処刑後に逮捕・起訴、重労働終身刑。) さて、この裁判における最大の争点は、この殺害が被告の主張するように一種の安楽死としての「介錯」なのかどうか、であった。安楽死はともかく「介錯」をどう評価するかはもちろん異文
2010/01/31 ジョブズ氏、GoogleやAdobeに言及 Wiredによると、Appleは先週従業員とのタウンホールミーティングを行い、従業員からGoogleとAdobeについて尋ねられ、スティーブ・ジョブズCEOは次の発言をしたという: Google: 「我々は検索ビジネスに参入しなかったが、彼らは電話ビジネスに参入した。確かに彼らはiPhoneを葬りたいと思っているが、我々は決してそれをさせない。」そして、Googleのマントラ "Don't be evil" (邪悪になるな) について、「たわ言だ (It's bullshit)」と発言し、聴衆がどよめいたそうだ。 Adobe: 「彼らは怠慢だ (They are lazy)」と一刀両断。「彼らは面白い事ができる潜在力を持っているのに、それをすることを拒んでいる。AppleがCarbon (API) に対して取っているようなア
途中から怒りが主たるモチベーションになっていたのだけれども、「実感」至上主義というけっこう重要な問題が浮上してきたようだ。予定している「靖国」についてのエントリとも関連するので、練りきれていないところもあるがざっと書いておく。 あの物語、「バターン死の行進の最中に弱ったアメリカ兵にキンピラゴボウを与えたせいで死刑になった日本兵」は、表立って語られていない暗黙の相関者として「好意を理解しない、復讐心に燃える米兵」「日本の食文化も理解せず、ゴボウを食べさせただけで死刑にしたインチキ裁判の関係者」を存在措定していることに注意しなければならない。そしてこの「物語」はガメ氏の「涙」とそれに対する読者の「感動」を通じて「捕虜虐待という野蛮を裁く文明」という構図*1を逆転させ、ヒューマニズムを体現する日本兵と野蛮なアメ公という構図をつくり出す。後者の構図においては虐待された捕虜の「実感」は復讐心という悲
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