日記わたしの家庭では「女らしく、男らしく」という教育は一切なされなかった。ただの、偶然だろう。 近所の大人が「ハルちゃん、女の子なんだから」ということはあっても、学校でも「男女平等」だと教師はうたっていたし、家庭科も技術科も同じように男女参加した。(ただ、月経の教育だけは別だった) 中小企業の事務OLになるまで、「女って●●で」「男って●●で」ということばは使わないようにしていた。 それは、自然と自分に課した「発言」のルールのようなもので、「性別役割分業」を意識しているとかそれ以前の話だ。 「女らしさ」「男らしさ」で人を語ることは絶対にやってはいけないことだった。 事務OLになって、わたしはこのルールを少しづつ破っていった。 「男って単純だよねー」「男の人だからしょうがないねー」「男にはわからないねー」「女の勘とかでしょ?」 日常生活の雑談でそう話したほうが、他の事務OLの仲間に入れてもら