内藤新吾(ないとう・しんご)牧師。 1961年兵庫県生まれ。2011年3月まで日本福音ルーテル掛川・菊川教会(静岡県)で牧師を務め、同時に浜岡原発の反対運動に携わる。現在は同稔台教会(千葉県松戸市)に勤務。著書に『キリスト者として原発をどう考えるか』(いのちのことば社)。「原子力行政を問い直す宗教者の会」事務局4人の1人。 昨年、二度にわたって下北半島を訪れ、地元の人たちとも話をする中で、強く印象に残ったのは、多くの人が口にする「地元での声のあげにくさ」でした。原発はないほうがいいと思う。違う経済のあり方を目指したい。でも、それを表立って言うのはあまりにリスクが高すぎる--。外側にいる私たちには時に想像しきれない「空気」がそこにあるのだということを、改めて感じさせられました。 けれど、立地地域以外の場所だけでいくら「脱原発」を叫んでいても、何かを変えられるはずはない。原発のある地域で、まず
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