『平等バカ』(池田清彦・著)という本を読んだ。 言葉ではかんたんに言える「平等」。 私は心地よい言葉に酔うことがあるので気をつけなければならないこと、そして、 「平等」を口にするときは慎重でなければならないことを思った。 第4章に「平等より大事なのは多様性」とあり、いちばん心に残った。 ちなみに本は、第1章が「コロナ禍と平等主義」、第2章「が見せかけの平等が不公平を生む」 第3章が「人間はもともと不平等」、そして第4章、おしまいが第5章で「『平等バカ』からの脱却」。 ーーーーーーーーーー 大正末期から昭和のはじめにかけて生き、26歳という若さで死去した金子みすゞ という童謡詩人の「私と小鳥と鈴と」という詩 私が両手をひろげても、 お空はちっとも飛べないが 飛べる小鳥は私のやうに、 地面を速くは走れない。 私がからだをゆすっても、 きれいな音は出ないけど、 あの鳴る鈴は私のやうに たくさんな