「アルプスの少女ハイジ」に登場する老婦人ロッテンマイヤーさんのイメージで接客するメードら=東京・池袋、竹谷俊之撮影 威厳ただよう老婦人が接客する「おばあちゃんメードカフェ」が、東京・池袋に登場した。店の名は「カフェ・ロッテンマイヤー」。普通の喫茶店だが、開催中の舞台芸術祭「フェスティバル/トーキョー」に参加する作品でもある。企画・演出した美術作家、やなぎみわさんは「日常の中で、虚構を演じることを楽しんで」と話す。 「お帰りなさいませ、お嬢様」。そう言って客を迎えるのは、そろいのグレーの服にエプロン、白髪にメガネのおばあちゃんたち。公募で集まった劇団員や主婦、学生ら20代から70代の女性30人が交代で演じる。 上品な物腰だが、笑顔は見せない。「アルプスの少女ハイジ」に出てくる謹厳な「ロッテンマイヤーさん」をイメージしているのだ。「優しく癒やしてくれるお年寄りではなく、あえて少し意地悪に