新宿ロフトプラスワンで行われたパネルディスカッション「秋葉原通り魔事件 絶望する社会に希望はあるか」のレポの続きです。(1)はこちら。 (承前) 東:宮台氏の言っていることは、民主主義が不要ということ。そのことを宮台氏は分かっているはず。民主主義的な言論の戦いとは自分の信者を安心させるだけで、実際はロビイングで決まる。 宮:(メモ不整)自分はラディカル・デモクラシーは大事と考えている。意思決定は皆の合意の上にやってはいけない。意思決定はパターナリズム、つまりお節介が行う。しかしこれは異議申し立てに対し開かれていなくてはならない。 東:それは分かる。大きな問題が今はなくなって、シングルイシューしかない。大きな問題が「ない」ということで連帯しようという議論もあったが、それは失敗した。 宮台氏は政治的なアリーナとは必要と思っているのか。宮台氏の言葉をそのままなぞれば、民主主義も論壇も言論も要らな