関連トピックス原子力発電所東京電力 東京電力福島第一原発事故の刑事責任を市民の手で裁こうとする「原発を問う民衆法廷」が20日、福島県郡山市で開かれた。業務上過失致死傷などに問われた政府や東電の幹部に対し、大学教授でつくる「判事団」は「有罪」を認定した。 学者や市民でつくる実行委員会が主催。この日は、2月に東京で開かれた第1回公判に続き、約150人が傍聴し、県内の牧場主や詩人が被害を訴えた。有機農業ができなくなったという渡辺ミヨ子さん(70)は「事故を起こした責任を認めてほしい」と訴えた。政府や東電の立場から意見を述べた弁護士は「国が定めた安全基準を順守してきた」などと主張した。 田中利幸・広島市立大学平和研究所教授(戦争犯罪論)ら4人で構成する「判事団」は、「想定外」という言葉を「責任回避のために想定すべき事態をあえて想定外に置いた」などとし、有罪判決を発表した。 関連リンク「被告」