福島第1原子力発電所で防護服を着用して「多核種除去設備」(ALPS)の前に立つ東京電力(TEPCO)の職員(2014年11月12日撮影、資料写真)。(c)AFP/Shizuo Kambayashi 【9月15日 AFP】東京電力(TEPCO)は14日、福島第1原子力発電所の建屋周辺にある井戸(サブドレン)からくみ上げて浄化した地下水を海に放出する作業を開始した。同社発表によれば、初日は約850トンを放出した。 2011年の東日本大震災で同原発の原子炉がメルトダウン(炉心溶融)を起こした事故以来、同原発の周辺を流れて放射性物質に汚染された地下水を浄化して海へ放出する計画をめぐっては、悪影響を懸念する漁業関係者の間で議論となってきた。 漁業関係者は、地下水の放出は汚染への懸念を高め、すでに傷ついた評判がさらに傷つくと主張してきたが、汚染水の保管場所を見つけるのに苦心している東京電力の圧力に最終