つい先日、知人から「漠然とした不安でモヤモヤするので、カベ打ちに付き合ってほしい」という要望を受けた。 「悩んでるんだよね」 「何を?」 「優先度……かな? 何が大事なのか。」 「やるべきことは明確なの?」 「そこも不明瞭で、選択肢が多すぎる気がする。」 「例えば?」 「読書、今年の目標に対する活動、家族に使う時間、スキルアップ、転職の検討、健康診断、旅行や趣味にも打ち込みたい。選択肢が無数にあって困る。」 「なるほど。それは困るね。」 「……ただ、選択肢を出せば、いまのモヤモヤが解決するものなのかどうかも、よくわからなくて……」 「何に悩んでいるのかもよくわからない、ということ?」 「そう。」 * このように、実生活における不安などの問題の大半は「何が問題かわからない」あるいは「モヤモヤする」という形を取って現れる。 そして同じような状況は、仕事やキャリアなど、あらゆるところに出てくる。