整備不良と知りながら代車を貸し出し、排ガスの充満で顧客を死亡させたとして、広島県警は24日、広島市東区の自動車販売・整備会社の専務(63)ら5人を業務上過失致死容疑で広島地検に書類送検した。 県警は、エンジン警告灯が点灯していたのに、うち1人が黒いビニールテープを貼って故障を隠したとしている。 専務以外の4人は、常務(50)と販売部長(60)、30歳と56歳の自動車整備士2人。販売部長は「代車を交換するのが面倒だった」と容疑を認め、他の4人は「覚えていない」と否認しているという。 発表によると、5人は、新車の納車を待っていた顧客の男性(当時30歳)に対し、整備不良と伝えないまま昨年8月23日頃に代車を提供。同9月24日早朝、男性が広島市の中国自動車道サービスエリアでエンジンをかけて休憩中に排ガスが車内に充満し、一酸化炭素中毒で死亡させた疑い。