日本のサッカーは、1+1を2でいいと考えてきたのだろうか。 3月27日に行なわれたウクライナ戦は、23日のマリ戦に比べればゲームになっていた。しかし、反省材料ばかりだったマリ戦を受けて、トレーニングを積んできたのだ。試合内容が上向くのは当然である。試合後のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「もちろん満足はしていないが、悪くないものもたくさん見られた」と話したが、改善が見受けられるのは想定の範囲内だ。何よりも、1-2で敗れたことを忘れてはならない。 試合後の選手たちからは、「個々のレベルアップの重要性」が多く聞かれた。もちろん、そのとおりである。コノプリャンカの独力による突破から生まれたウクライナの2点目は、彼我の力関係を分かりやすく映し出したものであり、W杯でも起こりうる失点パターンのひとつと言っていい。 個の力で劣ることは、世界戦略の大前提では!? ふたつの疑問がある。 「個々のレベルアッ