デヴィッド・ボウイの約50年にわたる創作活動を、貴重な作品や衣装、音楽と映像で振り返る大回顧展『DAVID BOWIE is』が、連日にぎわいをみせている。2013年、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館で開催されて以来、世界9都市を巡回し、約160万人を動員した本展。その10番目の都市であり、アジア唯一となった東京も、幕開けから2か月が過ぎ、会期は残り約1か月となった。 そこで今回は、この大回顧展を機会に、約50年という長きにわたって、音楽はもちろん、アート、ファッションなど、さまざまな分野を横断しながら活躍した、デヴィッド・ボウイの魅力をさらに探るべく、奈良美智のもとを訪れた。本展に寄せて、「リアルタイムでジギーに出会えたことが、今の自分が在ることの始まりだった」とコメントを残している奈良。「ジギー」とは、デヴィッド・ボウイが1972年のアルバム『The Rise and Fall